缶詰居酒屋・バーを訪ねる

おいしい缶詰最近は缶詰を酒のつまみに出す居酒屋やバーも増えていて、意外な缶詰との出会いがある。



酒のつまみとして、缶詰をそのまま出す居酒屋が全国あちこちに登場している。カウンターに缶詰を積み上げ、客が缶を眺めながら選ぶ楽しみを提供する店も多い。大半の「缶詰居酒屋」では店側が器に盛り替えて出してくれるが、缶のまま食べたいという客の求めにも応じる。

 
学生時代に缶詰で食いつないだ経験を持つ人は少なくない。缶詰は青春の味でもある。かつてはあこがれの的だったカニ缶や、よき友だったコンビーフ缶、サバ缶などを並べて、たまには自宅で缶詰ディナーも悪くない。しゃれの分かる仲間と缶詰パーティーを開くのも面白い。最近は缶詰を酒のつまみに出す居酒屋やバーも増えていて、意外な缶詰との出会いがある。


 缶詰の大カタログ『冒険缶詰』(タカイチカ監修、ワールドフォトプレス刊)は、缶詰好きならずとも、食指を動かされる労作だ。600種類以上の缶詰をすべて開蓋し、中身をカラー写真で紹介している。実食レビュー、基本データなども収録し、現在日本で手に入る缶詰の多くを取り上げた、缶詰ワールドの奥深さに迫る内容と言える。


 缶詰料理研究家でライターのタカイチカさんは2005年の『缶詰マニアックス』(ロコモーションパブリッシング刊)で内外の缶詰92缶をリポートし、缶詰食の世界にあらためて光を当てた。自らシェフを務める東京・渋谷のライブハウス「Live&Dining Bar 音楽室」では、「缶詰MENU」と銘打って、缶詰を時に様々にアレンジし、時に美しく盛り合わせた料理として出している。王道の「ノザキのコンビーフ」(850円)、「あけぼの紅鮭缶」(900円)などのほか、「「天橋立サーディン」(900円)、「愛媛産牛コンビーフ」(1500円)など、各地の缶詰を生かしたメニューも用意している。


 「音楽室」以外にも、酒のつまみとして、缶詰をそのまま出す居酒屋が全国あちこちに登場している。カウンターに缶詰を積み上げ、客が缶を眺めながら選ぶ楽しみを提供する店も多い。大半の「缶詰居酒屋」では店側が器に盛り替えて出してくれるが、缶のまま食べたいという客の求めにも応じる。



 東京では銀座のバー「ロックフィッシュ」が名高い。人気缶詰はオリーブ油にイワシを漬けたオイルサーディン。世界的な定番商品だ。塩味が利いていて、酒のつまみにはもってこいだ。ビールにもワインにも合う。池袋の「BAR 挽歌」や渋谷の「とりすみ」なども缶詰目当ての客が集まる。


 美術や清掃関連事業を手がけるクリーン・ブラザーズが大阪市で営む缶詰専門の飲食スペースが「kanso(カンソ)」。「缶詰の倉庫」をもじって名付けた通り、店内には世界各国の缶がディスプレーされている。ドラム缶に囲まれた簡素な造りの店内で、色とりどりの缶がインテリアの役目も果たしている。



 「博多めでた屋」(福岡市)は250種類以上の缶詰をそろえている。壁面にずらっと並んだ缶詰を見て回るだけでも楽しい。カップ酒も充実している。


 缶詰は保存食である上、まとまった量を作るので、コストパフォーマンスが高い。買うときにも安いタイミングで買いだめしておけるので、経済性に優れている。高級品もなくはないが、基本は庶民的な食べ物だ。缶詰居酒屋・バーでも結構、リーズナブルな価格で提供しているところが多い。


 缶詰の醍醐味の1つが、缶を開けるときのワクワク感。缶切りを使うタイプであれば、少しずつ隙間が空くごとに、中からにおいが立ちのぼり、食欲を誘う。普通の料理のような調理プロセスはないものの、開缶儀式は缶詰なりに興奮を高めるプレリュードと言える。


 ツナやカニ、サケ、サバ、コンビーフといった定番食材の缶詰はそのままでもおかずになる。でも、そのままでは味気ないという向きには、日本缶詰協会のサイトで缶詰を使った料理のレシピが公開されている。ニチロの「ごちそうさまレシピ」、マルハの「海ごちレシピ」などのページも参考になる。


 そのままで豪華な食事になるのが、ホテルの缶詰だ。帝国ホテル、ニューオータニ、ホテルオークラなどがスープを中心に缶詰を売り出している。志摩観光ホテル(三重県志摩市)は名物料理のあわびのクリームスープと伊勢海老のクリームスープを販売している。


 しっかりした食事にするなら、カレーはどうだろう。クジラカレー、サバカレーなどに加え、熊カレー、エゾ鹿カレーなどの変わり種もある。


 日本は世界でも指折りの缶詰文化が発達した国だ。おでん缶、筑前煮缶、ラーメン缶などというニューフェースが続々と登場する国はまずほかにはないだろう。缶詰はもともと保存食だから、余計な保存料が必要ない。ネットショップが普及したおかげで、全国各地からご当地缶詰を取り寄せる楽しみも広がっている。まずは『冒険缶詰』を参考にどんな缶詰があるのか、缶詰ワールドの深い淵をのぞいてみよう。


詳しくは日経WagaMaga







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